ルイヴィトンの素材は経年と共に劣化が起きはじめ、バッグや財布の内部のポケットや密着した部分の表面がネバネバとした糊状に変化してしまうケースがあります。

長年、クローゼットに収納しているケースによく起こる事なのですが、クローゼットの湿度、温度の影響が顕著に表れる劣化現象となっています。

『加水分解』

これは、生活空間の気温、湿度は年中を通し、ある程度一定に保たれていますが、クローゼットにはエアコンが届いていない場合も多く、湿度が非常に高くなっており、その上で日本の夏は高温になる事が多いので、クローゼットの中は蒸し風呂、若しくは蒸し器の様な状態になります。

これにより、ブランドのバッグや財布等の皮革部分が、加水分解という化学反応を起こし、表面同士が張り付いてしまい、お互いの面で引っ張り合う事により、内貼りの素材の剥がれが起こってしまいます。

 

 

また、金具部分には10円玉に付く様な緑色の錆(緑青)が発生します。

『緑青』

これは厳密には劣化とは言えない現象なのですが、銅を含む合金の化学反応の一つで空気中の酸素や二酸化炭素、また水分や塩分によって引き起こされる物で、表面に被膜を形成し、金属部分の被膜内部の腐食を防いでくれる変わりに、バッグや財布等の場合、表面に付着し汚れの原因ともなります。

銅鏡や銅鐸、大仏等であれば、劣化を防ぐ緑青はありがたい物ではあるのですが、如何せんブランド品であるバッグや財布といった物に付着してしまいますと、見た目にもあまり宜しくありませんので、中古での取引をする場合には、その評価は非常に低くなってしまいます。

緑青が起きているという事はバッグ表面にカビの発生しているケースもありますので併せてご注意下さい。

そういった劣化を防ぐ予防策としては、

  • 高湿気の場所に長い期間置いたままにしない
  • 仕舞う時は箱やビニールで密閉しない
  • 定期的に陰干しを行う

上記の事を気を付けてさえいれば、あまりにも酷い劣化は起きません。

大事に仕舞って保管している方の方が、こういった劣化に見舞われてしまいます。

あくまでバッグや財布といった使用目的の品物ですから定期的に風に当ててやる事が長持ちの秘訣ですね。